高飛び込み

体験談

バンジージャンプではなく、高いところから水面へ飛び込んだ経験はありますか?競泳のスタートの飛び込みではなくて、高飛び込みです。

私は高飛び込みというほどではないのですが、水面から3~4mほどの高さから飛び込みをした経験があります。

3m程度でも飛び降りるのはやっぱり怖いものです。

ただ、私は飛び込んだあとの方が怖かったです。

飛んでから水面へ達するまでは本当にあっという間で一瞬ですが、浮かび上がるまでに時間がかかるのです。思っていたよりも深く沈むことも怖いです。そして、呼吸が出来ない状態が続き、スローモーションのように周りが見えてきます。さらに、一番底まで到達したときには動きがないように感じます。

一番底まで到達したら、人間の持つ浮力を信じて浮かび上がっていくのをジタバタせずにじっと待ちます。この「ままよ」の時間も長いし苦しいし…で怖いのです。水中にいた時間は十秒ほどでしょうが、本当に長く感じたことを覚えています。
でも、水中で浮力が働かない人間などいません。必ず水面まで浮かび上がれるのです。

人間の持っている力を信じて「ただ待つ」ことも大切ということ。
そして、何事も体験してみないと分からないものだということ。
そんなことを学んだ経験でした。

今、不安や恐怖などに押しつぶされそうになっている方。ご自身の浮力を信じてみませんか。もしも、色々やってもどうにもならなくて途方に暮れている場合には「なすがまま」で何もしないで流されてみるのも立派な作戦の1つであることを忘れないでください。