HSPとは <HSPが必ず持つDOES>
「HSP」とはHighly Sensitive Personの頭文字を取ったもので、日本語に訳すと「とても敏感な人」になります。
人間の約5人に1人はHSPで、病気でもなんでもないそうです。「感受性」の個性差であって、人間以外の動物にもこの「個体差」は見られるそうですよ。
シロクマさんは、この「HSP」であると。
はい。
エレイン・アーロン博士のサイトにあるセルフチェックテストで、27項目中21個が該当します。(※14個以上でHSPの可能性)
エレイン・アーロン博士のサイトにあるセルフチェックテストで、27項目中21個が該当します。(※14個以上でHSPの可能性)
HSPという概念を提唱しているエレイン・N・アーロン博士によると、HSPは必ずDOES(ダズ・ドゥーズ)という4つの概念、全てを持っているそうですね。
HSPが必ず持つ4つの特徴「DOES」とは
- Depth of Processing: 処理の深さ
- Over Stimulation: 刺激過多になりやすい
- Emotional Responsiveness & Empathy: 感情反応の強さと高い共感性
- Sensitive to Subtleties: 微妙なことへの敏感さ
それではHSPのシロクマさんに、「DOES」のエピソードを聞いていきましょう。
D: 処理の深さ
小学生の時に遠足で持って行く「おやつ」って、金額制限がありましたよね。
200円とか300円とか。
私の頃は200円だったんですけど、予算内で決めるのに大長考でした。あれが良いかな、いやいやこっちかな‥と、お店で延々とず~っと悩んでました。30分は平気で1時間超えの時もありましたので、お店の人に「あの子、まだ居るよ‥」って思われてたんじゃないかと今更ながら心配です。
一緒に行った人に「まだぁ?」と急かされませんでしたか?
幸い、急かされたことはなかったです。
他に深く考えたエピソードはありませんか?
うーん、そうですね‥。
あっ!この間、うちのマンションで火災報知器の誤報騒動があったんですよ。誤報だったのでドキドキしただけで済んで良かったんですけど、その時に「うっせぇわ」という曲のサビ部分が不快なのは、歌詞のせいだけじゃないなって思ったんですよ。
あっ!この間、うちのマンションで火災報知器の誤報騒動があったんですよ。誤報だったのでドキドキしただけで済んで良かったんですけど、その時に「うっせぇわ」という曲のサビ部分が不快なのは、歌詞のせいだけじゃないなって思ったんですよ。
‥?
どういう理屈でそう思ったんですか?
どういう理屈でそう思ったんですか?
高低差の大きい連続音が火災報知器のサイレン音と似ているって思ったんですよね。それで、あの曲のサビ部分はサイレンと同じように人の注意を引き付けるように作られてるし、さらに危険が迫っていると連想させて余計に不快なのかなぁ‥と考えたんです。
まぁ、全然関係ないところから連想して、余計なことを考えたっていう「考えすぎエピソード」かもしれませんが‥。
まぁ、全然関係ないところから連想して、余計なことを考えたっていう「考えすぎエピソード」かもしれませんが‥。
いえいえ、そんなことはありませんし、ちゃんとDepth of Processingのエピソードですよ。
O:刺激過多になりやすい
「容易に圧倒される」とも表現されるOver Stimulationですが、どんなエピソードがありますか?
クラシックコンサートに行くと、オーケストラの演奏が始まってすぐに泣きそうになるのはOver Stimulationなのかなぁと思ってます。
ベートーヴェンの「運命」の「ジャジャジャジャーン」でヤバイと‥。
そうです、本当にそんな感じです。オーケストラの音の厚みを体感してしまうとこみ上げてくるものがあります。
それからミュージカルを観に行くと、余韻が残りますね。その日は寝るまで、1人で歌ったり踊ったりするモードです。
それからミュージカルを観に行くと、余韻が残りますね。その日は寝るまで、1人で歌ったり踊ったりするモードです。
歌詞までバッチリ覚えちゃって「一人劇団四季」、ミュージカル観劇後あるあるですね。
シロクマさんは「一人劇団四季」タイプのようですが、人によっては芸術作品に触れたあと、ポワ~ンとしたり、とても疲れてしまってグダッとしてしまうHSPもいらっしゃるようです。
シロクマさんは「一人劇団四季」タイプのようですが、人によっては芸術作品に触れたあと、ポワ~ンとしたり、とても疲れてしまってグダッとしてしまうHSPもいらっしゃるようです。
E:感情反応の強さと高い共感性
機嫌が悪い人が苦手です。自分に対して怒っていなかったとしても、凍り付くような空気を感じてしまうと、最悪お腹が痛くなったりする時もあります。
負の感情への共感ですね。お腹まで痛くなってしまうのは、場面よっては大変です‥。
逆に、楽しいことや嬉しいことへはどうですか?
逆に、楽しいことや嬉しいことへはどうですか?
笑い声が聞こえると、理由がよく分からなくても自分まで楽しくなってしまいます。
良いことにも悪いことにも「共感できる」って、人間らしくて素敵なことですよね!
あと、歳を重ねる度に涙もろくなっていると感じます。
Empathyは「心の共鳴」の共感なので、歳を重ねて色々と経験して、心の琴線に触れたりすることが増えているんですね。
S:微妙なことへの敏感さ
これはもう、子供の頃からたくさんの敏感エピソードがあります。
衣類のタグのカサカサがイヤだったとか、セーターのチクチクが袖口で当たるのがイヤでイヤでしょうがなくてセーターは大嫌いだったとか。逆にフワフワしっとり感触の靴下があって、それが好き過ぎて穴が空いても無関係で履き続けていました。
衣類のタグのカサカサがイヤだったとか、セーターのチクチクが袖口で当たるのがイヤでイヤでしょうがなくてセーターは大嫌いだったとか。逆にフワフワしっとり感触の靴下があって、それが好き過ぎて穴が空いても無関係で履き続けていました。
「肌触り」に関しての敏感エピソードが多いですね。
あとは、味覚ですね。
辛いものが苦手で、カレーは今でも「甘口」を好みます。
あと、子どもの頃にミントが苦手だったんですけど、ロッ○のグリーンガムは大丈夫でペンギンのガム(クールミント)は食べられないという自分の中での境界線を持っていて、それを把握していました。
辛いものが苦手で、カレーは今でも「甘口」を好みます。
あと、子どもの頃にミントが苦手だったんですけど、ロッ○のグリーンガムは大丈夫でペンギンのガム(クールミント)は食べられないという自分の中での境界線を持っていて、それを把握していました。
「刺激物」が苦手なんですね。
でも、お寿司のわさびは好きですし、七味唐辛子の風味も大好きでうどんやおそばにかけますよ。あ、うどんと言えば小さな頃から猫舌で、今も熱い食べ物はすぐに食べられません‥。口にして、想像以上の熱さに驚いて口からポロッと落としたりするので、一緒に食べてる人に申し訳なくて‥。
舌だけですか?銭湯などの熱~いお湯は大丈夫ですか?
あ、苦手です。体が全部浸かるまで一苦労です‥。
最後に
なかなか、OだけSだけなど「単独エピソード」って難しかったです。
それは、4つの要素全てが揃っているHSPさんならではなのかもしれませんね。敏感(S)だからこそ刺激過多(O)になりやすい訳です。
シロクマさんはSのエピソードで「聴覚」のことはお話していませんが、DとOのエピソードで聴覚も敏感なんだなぁ‥と伝わってきていましたから。
シロクマさんはSのエピソードで「聴覚」のことはお話していませんが、DとOのエピソードで聴覚も敏感なんだなぁ‥と伝わってきていましたから。
単独のエピソードを話したつもりだったのに‥。
HSPだから、仕方ないですよ。シロクマさん、お疲れさまでした。
お疲れさまでした。