心的外傷と回復 <増補版>

2023-11-01オススメ書籍


「心的外傷と回復 <増補版>」
(みすず書房)
ジュディス・L・ハーマン 著/中井 久夫 訳


先に紹介した「子どもの脳を傷つける親たち」内で出てくる「複雑性PTSD(Complex Post-traumatic stress disorder)」について知りたくて手に取った本です。

心的外傷(=トラウマ)を受けた人の心の中では何が起きているのか。そして、その回復過程について書かれた専門書です。

(※)この本は過去にトラウマ体験をしている場合、それを思い出してしまい余計に辛くなってしまう可能性が高い本だと思うので、読む人によっては注意が必要です。

オススメ ポイント

何らかのトラウマ体験(虐待・いじめ・性被害・DV・戦争などの凄惨な体験)をしている方の‥
・トラウマ体験が心に及ぼす影響はどのようなものなのかを知ることが出来る
・トラウマ体験からの回復過程はどのようなものか知ることが出来る
・複雑性PTSDについて知ることが出来る(第6章)

この本はボリュームもありますし、専門家ではない限り購入して読む本ではないです。図書館で借りて下さい。

専門書なので用語が分からなかったり難しかったりしますが、この本を読むことによってトラウマ体験した人の心に起きている反応はどんなもので、人間であれば自然なものだと確信しました。

また、複雑性PTSDを発症するほどのトラウマ体験はそれ自体が本当に辛いものであるうえに、その回復過程までもが大変なもので、このような思いをする人が1人でも減ってほしいと強く思いました。



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