「うつ」は甘え? ~うつとは~
うつ病の人を苦しめるとされる言葉に「うつは甘え」があります。
でも、これってどうなんでしょうか?
そもそも、「うつ」って脳が疲れ切ってしまってうまく働かなくなった、エネルギー不足の状態のことなんです。
エネルギー不足??
分かりやすく、マラソンで例えてみましょうか。
心配事や不安事があって考えこんだり、何らかのストレスを受け続けたりして脳に負荷がかかった状態がマラソンで走り続けている状態‥と思ってください。
私は長距離走は疲れるから苦手です。
そう、脳も一緒。当たり前だけど、疲れるんです。
それを踏まえず、仕事だから‥とか、介護だから‥とか、人それぞれの状況や性格で休めず、休まず、ずっとひたすら走り続けると‥
それを踏まえず、仕事だから‥とか、介護だから‥とか、人それぞれの状況や性格で休めず、休まず、ずっとひたすら走り続けると‥
あぁっ‥、倒れちゃった‥。苦しそう‥。
この、走れなくなって倒れた状態が「うつ」です。
この状態になってしまうと、脳内では神経伝達物質の分泌がきちんと行われなくなったりしています。
この状態になってしまうと、脳内では神経伝達物質の分泌がきちんと行われなくなったりしています。
脳が頑張って走り続けた結果の状態が「うつ」なんですね。
そうなんです。
そして、この状態の人に「うつは甘え」と言うことって、こういうことです。
そして、この状態の人に「うつは甘え」と言うことって、こういうことです。
ヒドイ!ヒドイ!人でなし!(熊だけど‥)
これ以上、頑張れる訳ないじゃないか!
これ以上、頑張れる訳ないじゃないか!
箱根駅伝で走れなくなった辛そうな選手に「あの選手は甘い」なんて思いませんよね。
でも、残念ながら「うつ」は脳内で起きていることなので、パッと見では分からなかったり、辛さが伝わりにくいので、心無い言葉が向けられるのかと。
それと、走り続けて倒れちゃうのは、その人が弱いからではありません。
でも、残念ながら「うつ」は脳内で起きていることなので、パッと見では分からなかったり、辛さが伝わりにくいので、心無い言葉が向けられるのかと。
それと、走り続けて倒れちゃうのは、その人が弱いからではありません。
状況によっては、誰にでも起こりうる‥ってことですね。
はい。脳を休ませるタイミングがなかったりすれば、誰にでも起こりえます。「根性」でなんとかなるものでもありません。
では、もし、自分が「うつっぽいなぁ」と感じたら、どうすれば良いのですか?
メンタルクリニックを受診して下さい。
プロに頼るということですか。
はい。
原因となっているものから離れて、十分な休息をとることが何より第一なので、その休息の取り方の指導をしてくれます。
そして、神経伝達物質の分泌がおかしくなっているか否かを判断し、必要と判断した場合には、その人にとって適切な抗うつ薬の処方が出来るのが精神科医です。
原因となっているものから離れて、十分な休息をとることが何より第一なので、その休息の取り方の指導をしてくれます。
そして、神経伝達物質の分泌がおかしくなっているか否かを判断し、必要と判断した場合には、その人にとって適切な抗うつ薬の処方が出来るのが精神科医です。
精神科‥。抗うつ薬‥。うーん‥。
メンタルクリニックに何か抵抗がありますか?
では、次回はその辺りのことについてお話していきましょう。
では、次回はその辺りのことについてお話していきましょう。
(※)今回、「脳の疲れ」が原因の「うつ」について取り上げましたが、冬の日照量減少により神経伝達物質が減少し、気分が落ち込む「冬季(季節性)うつ」というものも存在します。こちらも人間の自然な反応であり、甘えでもなんでもありません。