「わたしノート」とは?

2021-08-12HSP,わたしノート術

HSPのモヤモヤ軽減のためのノート術。それは‥

自由であれ!

以上。

‥と、結論だけでは「何のことやらさっぱり分からない」ので、これから補足説明をしていきますね。

HSPは繊細な五感でキャッチした多くの情報を、深く考えて処理したり、それらに強く感情反応したりします。(Sensitive to Subtleties → Depth of Processing / Emotional Responsiveness)

よって、HSPの脳内は自分の想像以上の情報・感情・思考で溢れています。これらをノートへ書き出すことでアウトプットし、可視化することがまず最初の目的です。

それと同時にこの可視化の作業は、容易に圧倒されやすく(Over Stimulation)、高い共感性(Empathy)を持つHSPが、他者の感情‥つまり「他人軸」からの影響を受けづらくし、「自分軸」を強固なものにするために役立ちます。

そして、その書き溜めた「わたしノート」を使って「自分の傾向と対策」を練っていく‥という、次の目的へと続いて行きます。

目的はこんな感じですが、「わたしノート」は「気軽な日記帳」と考えて下さい。

「わたしノート」を作り始めるにあたって、お家にある筆記用具を使うのももちろん良いのですが、これを機に新調してみませんか?

巷にはメモに便利な罫線が入った様々なノートが売られていますが、あなたが「良い!」と感じる、好きなノートを選びましょう。

  • 表紙が好きな色だから。
  • 大学ノートは昔からA罫派なんだよね!
  • 真っ白な自由帳が書きやすい。
  • 紙の質が好きだから!
  • 好きなキャラクターのノートが良いなぁ。
  • 図も書きやすいから方眼罫(←私は方眼党です)

このように、選ぶ理由は本当に何でも良いのです。
「いい歳してキティちゃんなんて‥」と思って止めたりしないで下さい。
あなたが「これ!」と思ったら「それ」です。
(そもそも「いい歳して」が、他人軸基準の判断なのです。)

ノートと同様に、ペンも好きなものを選びましょう。

大切なのは、あなたの使いやすさ、テンションの上がる感じ、「良い!」と思えるフィーリング‥です。そして、逆の感覚「これは違う」「しっくりこない」も大事にして下さい。
(新たに筆記用具選びをされた方は、そのときに感じたこと全てをノートの一番最初にメモするのも良いですね!)

HSPはこの筆記用具選びに限らず、あなたのその感覚を大切にしていくことがとにかく重要なのです!

ノートに書く内容も自由で良い!

何があって、そしてどう感じたか、思ったか。
自由に、そして正直に綴っていきましょう。
普段、表に出せないような「負の感情」も大切にしましょう。
言ってみれば、あなたのノートは「治外法権」です。

しかし、始めてはみたけれど、どうもうまく書けません‥という方は、書き始めを必ず「私は、」もしくは「私は今、」としてみて下さい。

(例1)
『私は今、イライラしています。』
そして更に、自分に「なんで?」と問いかけます。
『人と道をすれ違うときに、私は傘をかしげたのに相手はそれをせず、ぶつかったから。』

(例2)
『私は、とても嬉しいです。なぜなら、コンビニの店員さんがとびきりの笑顔で接客をしてくれたから。』

こんな塩梅で「何があったか」よりも、まずは「自分がどう感じたか」を中心にして書いてみて下さい。

それから、日記的なものではありますが、1週間くらいサボるときがあっても構わないです。逆にそんなときは「1週間、サボった自分をどう思うのか?」を書き記す、絶好のチャンスです!
それくらいの心持ちで「わたしノート」を続けて下さい。
自分自身を「客観的」に見つめてアウトプットすることが目的ですので、何がなんでも毎日書く必要はありません。
ただし、あなたの心を強く揺り動かされるような出来事があったとき(もしくは思い出したとき)には、必ずそれを書き留めるようにして下さい。

あと、あまりにもムカついたり、イラついたりして言葉にならないときには、ページを黒く塗りつぶしたり、もじゃもじゃを書きなぐっても良いのです。あなたのその日の感情は、言語化出来ない「それ」なのです。

本当に自由に「あなた」を表現して、書き留めていきましょう!

私自身が「わたしノート」作りを勧められた当初、何をどうして良いのか分からないほど「自分軸」が崩壊していました。

やがてノート作りは進むようになったのですが、初めは全く綺麗にまとめられず、どこに何を書いたのかも分からないような、ぐちゃぐちゃのメモでした。けれどそのことで、自分の脳内が「思考で溢れてぐちゃぐちゃになっているんだ」ということに気付くことが出来ました。

しかし、「わたしノート」から気付かされることは、人それぞれ、千差万別です。同じHSPであっても、私の気付きとあなたの気付きは同じとは限りません。同じなのは「謎の生きづらさ」から解放されるための「手段の1つ」である‥ということです。

最後に、記事の冒頭に書いた「自由であれ!」の意味は、少しでも伝わったでしょうか。
ご自身の感覚を大切にし、柔軟に、そして自由にそれを表現していって下さいね。